CEDAR Produce
​わが友ヒットラー
​三島由紀夫作

​2022年3月延期公演上演

​2021年1月、緊急事態宣言により公演延期になった三島由紀夫の傑作戯曲「わが友ヒットラー」が、主演に谷佳樹さんを迎え、さらにパワーアップして上演いたします。

キャスト

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​アドルフ・ヒットラー

​谷 佳樹

1987年6月8日生まれ 大阪出身。舞台「金色のコルダ」八木沢雪広役、「ツキウタ」ステージ 長月夜役、「信長の野望」シリーズ 明智光秀役、「DARKNESS HEELS」ジャグラス・ジャグラー役、「文豪とアルケミスト」志賀直哉役など舞台を中心に活躍。現在放送中のテレ東ドラマ「闇芝居」MXテレビ「戦国炒飯」に出演中。来年1月に「わが友ヒットラー」を控える。

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谷佳樹さんコメント

この度、アドルフ・ヒットラー役を演じさせて頂きます。谷佳樹です。             

この作品に触れられる事への興奮と高揚で頭の中が少し混乱しております。             

濃密な作品             

四人芝居という贅沢な空間             

生の人間が醸し出す熱量             

吐く息にも命をこめて向き合わせて頂きます。             

多くの方がご存知のヒットラーという歴史的な人物             

生を肌と劇場で感じてください。             

​持つ者と、持たざる者 松森望宏

 CEDARではこの度、三島由紀夫の傑作戯曲『わが友ヒットラー』を企画させて頂きました。 

 この『わが友ヒットラー』は、アドルフ・ヒットラーが首相と大統領を兼任する「総統」という旗の下に独裁政治を完成させ台頭していく前夜を描いた血で血を洗う政治劇です。三島文学の中でも特に私小説ならぬ「私戯曲」的内容で、国民に対する欺瞞のため「政治的中道」という仮面を成し遂げるため、友人をも粛清していくヒットラーの内面の狂気性の萌芽に、芸術家である三島の内面とヒットラーの内面を見事に重ね、おぞましく現れる精神的倒錯をいかんなく発揮した氏の代表作です。三島由紀夫後期の傑作であり、私設自衛隊「楯の会」の結成後発表されました。

 我が国でも長期政権が終焉を迎えました。米国では新大統領が選出されました。今後振り返って政治の総決算が議論されるべきでしょうが、政治の表舞台の裏にはどれほどの影や闇が潜んでいたのか。猛烈な光を浴びれば、その影はより漆黒に、そしてクリアに姿を現します。第一次世界大戦ドイツ敗戦の民衆の不満を一気に引き受けたヒットラーの天才的な演説の影にあった、第二次世界大戦敗戦へと続くきっかけとなった「レーム事件」の闇を、三島のレトリックに乗せ鮮やかに蘇らせたいと思っています。三島の美意識により「悪を美によって正当化する」というこの戯曲が持つ猛烈な暗部をしっかりと見つめ検証することで、次世代への教訓としてこの戯曲が息づいていく必要があると考えました。

 演劇の価値は「空間の共有」に尽きると考えています。コロナ禍により奪われた劇場というモニュメントを、劇場に携わる者たちが正しく考え、より善い日常生活を取り戻すためにも、演劇という媒体を通し「善く生きる」ということをテーマに演劇活動を取り戻していきたいと思っています。

公演情報は本ウェブサイトで随時更新していきます!
​ぜひチェックしてみてください。お楽しみに!

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